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山歩きとマナー(自然編)

ここでは、山歩きをする人の自然におけるマナーについて考えてみたいと思います。
人間は基本的に入山しないことが、本当の自然を残すことになるわけですが、狭い国土に多くの人間が住んでいる日本では、国土の保全のため、生活環境の整備?のため入山しなければならないことは承知しています。
国土の保全・林道など生活環境の整備の行為が逆に自然の破壊の要因になるという矛盾も発生しています。

人は自然とともに生きて行くために、東北地方などに残る「マタギ」と自然との共生について教わるところがあります。 「マタギ」は、無意味に動植物を採取するのではなく、山中の移動にも多くの教訓を生かし、自然に対する畏敬の念を持って自然と共生しながら生き抜いてきたように思います。


このようなことから、美しい自然を大切にする心構えのない登山者は、「山に入る」資格がないといっても過言ではありません。
自然破壊に対する反省から自然の保全と環境悪化の防止が叫ばれる昨今、ゴミの投げ捨てや放置、登山道から逸脱、放尿したり写真撮影のため植物を踏み荒らす登山者は、「自然の破壊者」ではないでしょうか。

自然に対する最小限のマナーとして

ゴミは持ち帰る、食べ残し、余った飲料も持ち帰る。
植物には触れない、採らない。
登山道以外に踏み込まない。
ペットや、外来魚、外来植物を持ち込まない。


使用済みのちり紙・ガム、キャンディの包み紙・弁当の包装紙のほか、たばこの吸い殻に至るまで持ち帰るのは当たり前、放置してしまうと気温の低いところや2000メートル以上では微生物が少なく分解されずいつまでも残ってしまします。

限られた場所でしか生息することができない高山性の動植物の個体数は、地球の温暖化にも追い打ちをかけられ再生し難いため年々その数が減少して消滅の危機に貧する深刻な事態となっています。
登山道は私たちが歩き易いように踏み固められ人の手によって自然を破壊しています。(やむを得ないことかも知れませんが・・・。)

登山道からはずれると、ブナなど広葉樹や針葉樹から一年生植物、苔、菌類に至るさまざまな種類の植物が生育していますが、不用意にその中に入ったり何気なく植物に触れてしまうと、それだけで付近の植物が踏み倒されたり人間の持つ雑菌によって枯れてしまうことがあります。

とくに保護しなければならない希少生物や絶滅危惧種のある場所には、ロープが張られたり入山、入園禁止になっていることがあります。
このような場所であっても平気?で中に入り写真を撮ったり、一輪ぐらい・・・?の気持ちで採っている心ない人がいます。
以前、蘭やエビネなどのような山野草を採取し繁殖販売していた時代がありました。
そのようなことから、消滅し再生を試みてもなかなかうまく行かず失った代償が大きく感じます。

ペットの持ち込みについては、内外で大きな議論となっています。
ペットは、人に飼われ人間社会で育っています。
したがってペットには少なからずさまざまな免疫と人間社会での菌やウィルスが付着していますが、野山の動物にはではそのような免疫がなく外部から持ち込まれた動物によって結果的に生態系が変わっているのも事実ではないでしょうか。
もちろん、牛、馬、羊などの家畜の放牧も問題かも知れませんが・・・・・。

先般、新潟県佐渡市に放たれた特別天然記念物の”トキ”や施設内の”トキ”がテンに襲われましたが、もともと佐渡の島にはいなかったテンを持ち込んだのが人間でした。
もし、テンがいなかったら”トキ”は殺されることなく繁殖したかも知れません。

でも、”トキ”そのものが日本で絶滅した原因は、化学肥料や殺虫剤散布などによって餌となるドジョウなど激減し、雑食性のテンなどの持ち込みによって小動物が減少したことに起因するところが大きいと考えられています。

したがってさまざまな議論をさておき、人が媒介することによる生態系の破壊がすすんだことを考えなければなりません。
つまり、人間の媒介、つまり動植物の持ち込みによる弊害か起きているのが現状です。

ここでは、ペットの持ち込みのみを論ずることですべて解決できるわけではなく、問題が起こってから対策をたててもその解決に多くの時間と労力を要し、すべて解決されるものではありません。
日本アウトドア犬協会でもこれらのことについて論じています。
そもそも人間の身勝手に起因することによる地球の環境変化が、地球上の生命維持に大きな影響を及ぼしていることを自覚し、みなさまのご判断を仰ぎたいと思います。