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現在の冬期登山の装備について

一般的に、日本付近が高気圧に覆われていれば、山でも比較的穏やかな天気となります。
しかし、山では穏やかな状態が長続きすることはほとんどありません。

山岳域では、平地とは比較にならないくらい急激な変化をしますので、登山の数日前から天気図や積雪状況などを確認し、登山中も常に最新の気象情報を収集し、これからどのような天気になるのか把握することが必要です。
そのため、入山前に所轄警察署や山岳団体などで登山情報のほか、携帯電話などで気象情報を入手し、装備については、冬山登山の経験者や登山専門用品店で確認・点検し万全のタイミングで入山しましょう。
また、登山届けは必ず提出しておきましょう。

「無理」「無知」「過信」「焦り」は重大事故のもと、この四戒を心に・・・。−冬期登山では、そのたの登山とは装備が異なってきます。


衣類

冬期登山は、レイヤード(重ね着)が基本です。
とくに、防寒性(保温性)が高く乾質性の優れたものを着用してください。
(×:コットンなどの天然素材は、濡れると乾きにくく、体温を奪って寒くなります。)
防寒性(保温性)が高いサーマスタット、ダクロン、オーロン、ポリプロピレン、クロロファイバーなど体にフィットしたサイズのものを選定し、体温を保ちながら発汗性のいい素材のものを着用したいものです。

また、厳冬期では、タートルネックのタイプを使用し、首回りにジッパーが付いているものがあります。
これらは、着脱しやすく、ジッパーの上下によって温度調節がスムーズにでき快適です。

一般的に、保温性があり汗や湿気を素早く吸湿する下着、フリースやシャミースなど機能的な中間着、風を通さないアウターを組み合わて着用するといいでしょう。

しかし、これらの素材でも完璧ではありませんので過信しないようご注意ください。
最近、体を暖める化学カイロのほか充電電池式保温器具があります。
これらを効果的に使用するのもいいでしょう。


レインウェアー
冬山登山では、天候が急変することが多くなります。
また、気温の低下を招き風邪をひいたり、凍傷などで死に至ることもあります。

レインウェアーは、防風着としても使えますので、冬山では晴れていても携行することをおすすめします。

選定として、セパレートタイプで防水性と透湿性に富んだものがいいでしょう。





サングラス・ゴーグル

とくに晴れた日中の雪面では、光線反射が多くなります。
必ずサングラスを装着しましょう。

また、吹雪のときは隙間の少ないゴーグルが必要です。
サングラスやゴーグルは、ズレ落ち防止用の止めひもをつけ、曇り止めを施しておくといいでしょう。


防寒用帽子

山での気温は、平地にくらべかなり低くなります。


帽子も、耳を覆ったものや、目指し帽など首回りなども覆うタイプのものがあります。

目指し帽などは、顔や首に多くの汗をかきますので、ジッパーの付いたものがいいでしょう。
体温調節のほか、汗を拭く場合便利です。
なお、皮膚の弱い人は、絹製の物とのレイヤードをお奨めします。


手袋

フリースなどの暖かいものと、防水性に優れた冬山登山用のしっかりしたものを用意し、必要によって使い分けたり、帽子と同じくレイヤード(重ねて使用)
するといいでしょう。

(インナーグローブ)




登山靴

防水性の高い冬用登山靴として、プラスチック製ののサイジングされた登山靴が主流です。
基本的には、無雪期、積雪期で履き分けることが望ましいと思いますが、価格が問題でなかなか購入がむずかしいと思います。

どうしても併用したい場合は、重さ、保温性、コストパフォーマンスのいい革製のハイカットのものを使用します。
しかし、命がかかっている大切な足ですから、プラブーツを使用するのも選択のひとつです。
プラスチックブーツのインナーを誤ってテントシューズの代用にしないでください。
インナーが濡れてしまっては大変で、冬山では乾かすことがむずかしいからです。

(注意:プラスチック製の靴は、突然壊れてしまうことがありますので、長期間での使用にはご注意ください。)


□−縦走、登攀での選択
縦走用:足首、靴底、の部分が柔らかいもの。
底がある程度カーブしているものの方が歩きやすいでしょう。
登攀用:足首は柔らかく、靴底は固めがいいでしょう。
底はフラットなタイプがいいと思います。
(ただし、靴底の形状はアイゼンとの相性を最優先すべきですが・・・。)


靴下

ウェア類と同様にレイヤードがいいでしょう。
素足に薄手ウールを履きその上に厚手のウール製または1〜2枚のパイルそして、薄手ナイロン製の靴下を履く。
つまり、最も外側に、女性用シームレスストッキングのような薄手のソックスを履くと保温効果が増してきます。


アイゼン

雪の斜面やデブリなどで容易に歩くことができるように、靴の底に装着するアイゼンが必要な場合があります。
アイゼンは、靴に紐で装着するもの、ワンタッチ式のものがあります。

また、ツァッケ(爪)の数もさまざまです。
一般雪上歩行には、4〜10本ツァッケのアイゼン、傾斜のきついところやアイスバーンの歩行には、ツァッケの数が多いものを装着するとより安全で12本のツァッケが有効です。

ただし10本、12本のタイプでは、ツァッケが短めのタイプがいいでしょう。
また、前歯2本もあまり長すぎず、角度が上に向いていないものが安全に使用できると思います。


スパッツ

スパッツは、雪や雨が靴の中に入るのを防いだり、ズボンの裾がアイゼンに、引っかかったり汚れたりするのを防ぐものです。
スパッツは、ロングタイプの防水性のものがいいでしょう。




ストック、ピッケル

ストックは、歩行中(とくに下りでは)の膝の負担を和らげてることができます。
中高年では、両手用のモデルが快適です。

本格的冬山では、ピッケルが必要です。
ピッケルの長さは、登山のタイプによって変わります。
一般縦走でのピッケルの長さは、ヘッドを握って下方に下げたとき、スピッツェが床に触れるか触れないかの感じがいいと思います。

登攀の場合は、短いものがおすすめです。
ピッケルは必ず登山専門店で購入してください。
どこを歩くか、登山、登攀などで選定して貰うことができます。


テントシューズ(内履き)

象の足とも呼ばれ、ダウンを使用した保温性の高い内履きです。
膝下までのテントシューズ(内履き)を装着すれば足先が暖かく、そのまま雪の中を歩いても雪が浸入しにくいそうです。

また、ソール(底)は強靱な生地で補強され、雪面でも滑りにくい構造です。
象の足は、コンパクトに収納できますので携行にも便利です。


本編は体験記であり、当時に比べ現在の科学的根拠の基づいた予測とは一致しない部分があります。
したがって、参考程度とどめ、「最新の気象情報で冬山を把握」して入山するようおすすめします。

一般的に、日本付近が高気圧に覆われていれば山でも比較的穏やかな天気となります。
しかし、山ではこのような穏やかな状態が長続きすることはほとんどありません。
山岳域では、平地とは比較にならないくらい急激な変化をしますので、登山の数日前から天気図や積雪状況などを確認し、登山中も常に最新の気象情報を収集し、これからどのような天気になるのか把握することが必要です。

そのため、入山前に所轄警察署や山岳団体などで登山情報のほか、携帯電話などで気象情報を入手し、装備については、冬山登山の経験者や登山専門用品店などで確認・点検し万全のタイミングで入山をお願いします。 また、登山届けは必ず作成し届け出をしておきましょう。




◇筆者のつぶやき

以前ある街中で小太りの中年の男性に出合った。
その中年の男性は、新聞を片手に持って、
「もうそろそろ雪が降り出すころとなりましたねえ・・・今でも低い山でも遭難する騒ぎがありますね。」
何気なく言った。
私は、「そうですね。高い、低いは関係ないですよね。」
その男性は、不満そうに
「低い山はすぐ降りられるけど、高い山はなかなか降りられないから・・・。」
「何で危ない雪の山に登るのかわからん・・・。」
私は、心の中で
「自然の怖さは、遭遇しなきゃわからない・・・。」
でも、気象を読む、無理をしない、雪山の単独登山はしてはいけないと思いつつ、
「冬山は、登らない方が安全ですよね。」
と言ってしまった。
車に乗らず、家の中にいれば交通事故はありませんが、つまり何もしなければ何も起こらない?・・・。
じゃー何のために生きているのか?
この方、何の楽しみで生きているんだろう。
なんだか、冷たい風が吹き抜けてしまったような気持ちになった。

でも、アウターな小生は、とにかく情報、装備、気象などなど注意を怠らず山に入るしかないのでは・・・。
山に行くことができないときは、ピッケルや装備の手入れも楽しみの一つにしている昨今である。