北アルプス縦走紀  涸沢〜北穂〜南岳〜槍ケ岳
1999.07.30〜1999.08.01
1999年07月30日 
上高地からHKさん・カミさん・ASさん・私の4名ほか別ルート隊を含め総勢18名でとりあえず横尾山荘まで同行し、ここで各々の隊に別れる。

06:30am 上高地バスターミナル出発(威勢良くいざ出陣・・・・・)

07:20am 明神館到着。5分の休憩後出発。

08:20am 徳沢到着。

09:10am 横尾山荘到着。ここで槍ヶ岳直登ルート隊・常念岳〜槍ヶ岳縦走隊・穂高縦走隊・私たち北穂〜槍ヶ岳縦走隊に別れる。

09:30am 横尾山荘で補給など行い涸沢に向かって出発。

10:30am 本谷橋到着。10分程度の休憩後出発。
気温18度ほど、まばゆいばかりの夏の日差しだ。本谷川(梓川支流)の冷たい水でひとときの疲れた体を癒す。

12:10pm 涸沢小屋到着。

01:20pm レインウェアーを装着。ツェルト・防寒品の再確認。出発。
涸沢と別れ、南稜コースに入る。
雨に打たれ残照の華が美しい。厳しい南稜登山を忘れさせてくれる。撮影をした後、北穂を目指す。
昨年、ザイテングラートから奥穂へ登った時より一段と厳しい。
やはり、先ほどの雨のせいなのか?
涸沢小屋から3時間10分後、テントヤードが見えてきた。
もう少しである。
付近は、かなりガスっている。北穂山頂に近いようである。
「オーイ」
HKさんが、天に向かって声を張り出す。女性の声は実によく通る。
すると山頂付近からこだまが帰って来るではないか。
「もう近くですか?」
「その付近は、浮き石が多いですから気をつけて・・・」

04:36pm 北穂山頂(3,106m)に到着。

04:45pm 北穂小屋に入る。記帳する。

06:00pm 食事をしたのちウェット清浄剤で汚れを落とす。便利な世の中になったものだ。
全員床につく。(部屋は、北と東に窓のある部屋だった。明日は楽しみだ。)

1999年07月31日
04:30am 起床。まだ朝日はない。真夏とはいえ、山頂付近の小屋は寒い。

06:30am
 北穂小屋出発。
いきなり急斜面。山を下ると言うよりまるでころがって行くと言ったほうがよく似合う。
落石に注意しながら、一歩一歩着実に進む。
30分もしないうちに、もう断崖である。
「どんなに進んだらいい?」
ちょっと小柄なHKさんの心配そうな声である。
彼女に加勢しながらなんとかクリアする。
A沢のコル・長谷川ピークを無事通過。(最近の雑誌では、信州側の写真が多く飛騨側の急傾斜の写真はあまり見たことがない。)
昨日も涸沢岳方面で転落事故があったそうである。
飛騨泣きを通過したのち小休止をとる。
北海道からこられた若い二人づれと逢う。
「こんにちは」
元気な大きい声である。
「空の青とあなた達のお揃いの赤すごくきれいよ。」
カミさんのおせいじかと思ったが、下界では見られない3,000m級の深い青に良く映えた揃いの服である。
「こんにちは・・・・北アルプスには、良く来られるんですか?」
「いいえ。初めてです。ゆっくり旅してます。」
「ひょっとすると・・・・ご旅行?」
「はい。新婚旅行です。あと1週間かけて他もまわります。」
私とカミさんは、想わず顔を合わせた。
「私たちの新婚旅行は、伯耆大山だったね。」
ふと古の自分を回顧した。

10:10am 大キレットは難なく通過。南岳小屋到着。
女性軍ほか踏破(まだ中間だが・・・・)した歓びであった。私は少し安堵する。

11:20am  昼食をとり小屋にて水の補給。南岳小屋出発。
今までの岩と石の行程から、なだらかな高原を想わせるのんびりとした道をゆっくり歩く。

12:00am 南岳山頂(3,032m)到着。

02:50pm 天狗原への別れを過ぎ中岳(3,084m)・大喰岳(3,101m)を通過後槍岳山荘に到着。
ここから見る槍ケ岳を見たとき、まるで石鎚山の開山式の行者の白い帯が一本のラインのように、我が目をうたがった。

03:15pm 槍に行こうか止めようか躊躇した。
でも私を信じてここまで来た友人・カミさん・最後まで人一倍頑張った河村さんたちのことを考えると、やっぱり登頂することにした。 元気を出して出発!通常30分足らずで登頂できるが、1時間10分。下山は15分であった。

04:40pm 槍ケ岳山頂で記念撮影した後下山。殺生ヒュッテに向かう。

1999.08.01
殺生ヒュッテにて宿泊し、早朝下山を開始する。槍沢〜横尾〜上高地と下り、全員元気に帰還

さまざまなルートに別れ、それぞれの想いを抱きながらアルプスの山々を歩くことができた。 上高地への帰路の足取りも軽い。また来年も来よーね。 このときばかりは幸せを胸いっぱいかみ締め、梓川のせせらぎの音を聞きながら別れを惜しむのであった。♪♪♪♪♪・・・・・「やまじ風山岳会」・・・・・