「山路風」と「山路風山岳会」の仲間たちの登山日記


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白髪隧道登山口〜猿田峠〜大森山〜佐々連尾山 縦走記
2000.03.26
佐々連尾山からの大森山(1,416m)尾根筋先端の尖った山。画面にカーソルをのせると佐々連尾山(1,404m)が現れます。
2000年03月26日(日)
私たち4名(M:1名 F:3名)にて大森山〜佐々連尾山の縦走を行いました。

06:00am 私の家にMさん・Oさん・Kさんと待ち合わせをする。
前日の黄砂で汚れたパジェロに荷物を載せ一路大森山登山口に向かう。
またまたKさんの場合、深夜勤務の仕事が終わってから2時間程度の睡眠(仮眠?)ののち松山市のOさんと来られる。
お疲れのことと想う。

06:15am 私たちは、取りあえず車で近くのローソンに行く。山行のエサを調達。
ここで真鍋さんと合流。
真鍋さんの車を自宅に置きパジェロに乗り込む。
自宅からおよそ35Kmが登山口である。

三島から大森山登山口までの道のり
大森山登山口
三島−(15km/25分)−平野山橋(赤橋)−(3.5km/5分)−富郷旅館−(6.7km/12分)−猿田部落−(8.2km/18分) −白髪隧道本山町側(大森山登山口)
(トンネル出口西側には広い駐車場があります。ここから登山口に向かう道路は、荒廃しているので駐車しない方が賢明。)

大森山登山口から中川峠経由佐々連尾山への登山口まで車での移動の場合
白髪隧道本山町側(大森山登山口)−(2.8km/6分)−高知県道6号と七谷川分岐(ここを左折)− (4.5km(ヤマケイ分県ガイドでは、約3kmとなっているが実測4.5kmある)/20分)−佐々連尾山への登山口(車3台程度の駐車スペースがあります。)

06:20am 出陣。

06:40am 県立金砂湖自然公園のお手洗いを借りる。(確かここが最後のトイレである。)赤橋を渡り右折する。道路は離合する車が少なく快適である。

06:45am 富郷旅館(1階が売店)の手前を左折し、県道三島・高知線(県道6号線)に入る。
途中猿田部落を通過。

07:10pm 白髪隧道本山町側(大森山登山口)に到着。
猿田部落からは、前日の雨と寒さで(ここでは雪)道路が一部アイスバーン状態であった。
外気温2℃高知県側からの吹き上げ風がかなり強烈である。

07:30am 貴方は淑女・私は下男じゃないけど、下ごしらえ・車中の整理などを行っているうち私がみんなを待たせることに・・・・・・・。さすが慣れてる女性軍準備がはやーい。

07:50am 旧官道を登ること20分ほどで猿田峠に到着。
ここで「愛媛労災病院山の会」の大森・佐々連尾山のHPをコピーし持参し、再び読み返す。
「愛媛労災病院山の会」の縦走(1997.05.10)から約3年経過している
(相互リンクしていただいている「愛媛労災病院山の会」のHPは、「リンク」しています。)
ここからは、はなりブッシュになっている。注意事項を読んでいたので難なく通過。
しかし、テープが見あたらない。(持っては来たが、どこに入れたかわからない。しかたなく通過することにする。)
(アクシデント発生!サバイバルになるとは知らずに!!)
大森山の手前10分程度のところにロープがあるが、昨日の気温で足場がアイスバーン状態になっている。
「ここは危ないから右側を歩いたほうがいいよ。・・・」
露払いの私が案内する。
「わかった。ここに足を持っていったらいいのね」
「この木をつかんで・・・」
「・・・・・」
慎重に足場をかためながら全員通過。
大森山山頂に近づくにしたがい風が強くなる。
風が異様な音を立て、私たちの会話を呑みこみながら賭け抜けていく
ブナやドウダンツツジ・シャクナゲなど、すぐそこに来ている春を待わびながら耐えている。
背の高い笹(スズタケ)の下にはかなりの雪が積んでいる。
「もうすぐだね」
「この先のピークかしら?」
風に打ち砕かれた声が誰だかわからない。
「そうみたいだ」

08:50am 大森山登頂(1,416m)体温の低下を防ぐため休憩は約5分程度の立ち休みとした。



この岩の右下がアイスバーンになっている急傾斜地である。
この写真は帰路撮影したものですが、夏場では、ここを通らずにロープサイドを通り下山した方がいいと思います。
昨年穂高連峰以来のMさん(中央) 左は、以外?と身軽な松山市のOさん 右後方がチロルハットのKさん。

09:00am 大森山の頂上は、2畳ほどの広さで視界が今ひとつである。
約10分ばかりの休憩と写真撮影をしたのち、佐々連尾山に向かうことにする。
北斜面の雪は笹原を覆い隠すほど積もっている。
アイゼンを必要とするほどの広範囲ではなく、少しのラッセル程度で楽に通過した。
ブッシュの笹原よりかえって歩行しやすい。
下ること200m視界が開けてきた。

09:50am 中間付近には、広範囲にゆったりとした笹尾尾根が続く。
ちょうど休憩に良さそうな展望抜群なコル付近に差しかかったとき突然2頭のつがいかと想われる鹿がいるではないか?
不覚にもつい声をだしてしまった。
「しかがいるよ。」
「どこどこ?」
「わーすごーい」
女性たちの驚嘆の声である。
四国の大自然でのこのような光景は初めてだそうだ。
彼女たちの感動は、当然のことだろう。
「あー逃げちゃったね」
あまりの感動に、出してはならない声が2頭の鹿を刺激したらしい。
眼前を南の笹原に消えてしまった。
数秒ほどの時間ではあったが2頭を一度に見たのは初めてである。
2年ほど前この下の七滝川作業用林道で1頭確認して以来である。
この山は、登山道が整備されていないため鹿の生息域として残ったのでしょう。
聞くところによると月の輪熊のいるらしい。
「今回で最初で最後にするね。」
彼らの生活域を犯さないためにも・・・・・。

鹿が去った後、展望のいい岩場がある。
「ちょっと時間が早いけど休まない?」
「そうしようか・・・」
「そうだね」
食べることに関しては話がすぐにまとまる。
Oんの大きな箱の中にはいったお餅のような菓子とMさんからビタミンCをいただく。
少しばかりの休憩をしたのち出発する。
眼前が佐々連尾山とは知らずに・・・・・。

10:25am 移動後30分足らず
突然佐々連尾山頂(1,404m)に到着。
「あれー向こうじゃなかったの?」真鍋さん達の声である。
「僕もここだとは想わなかった。」
「そうだよねー」
彼女たちも異口同音である。
「まーいっか」
予想とは裏腹に早く着いた感じである。

「じゃーここで記念撮影しよう」
まずMさんのシャッターをきる。ついで私のデジカメでカシャ!!
<満面の笑みの女性軍>
でも写真は穏やかな風景に見えますが、本当はかなり風が強かった。
夏場とちがい枝の格子越しに180゜のパノラマ
南は、奥工石・白髪山。北西方向は、二ツ岳・赤石山系。 西および西南西方向には、大座礼山・東三森山・平家平・少しばかり顔を覗かせる笹ケ峰・石鎚山など最高の気分を味わうことができた。

このまま縦走して中川峠から下山するか、Uターンするか思案六法。
私の決断に掛かっている。
「Uターンしよう。!」
「そのほうがいいわよね。」
Mさんの返事である。
「帰りの景色もまたいいんじゃない」
そばからKさん。
「そうだね。」
Oさんも同感らしい。
経験豊富なこのメンバーは、勘所がさすがである。

10:30am ひとときの休養を取り帰路に就く。

11:00am さきほどの休憩した岩場で少しばかり早いが昼食をとることにする。
笹尾根の関係上山火事に注意しなければならない。
絶好の岩場がある。なにかアンバランスだがコンロでココア(食事の後で)を作り昼食をとる。
昼食ののち下山開始

佐々連尾山頂(1,404m)
12:20pm 大森山北尾根の白銀が眩しく私たちを包み込む。
佐々連尾山に向かうとき残した足跡をラッセルすることなく再度踏みしめる。
大森山に到着。

13:00pm 尾根筋の分岐点が見当たらない。!!
女性軍をそのままにして確認作業に入る。
マップを広げる。私たちのいる場所は一応確認できた。しかしブッシュのなかの道はない。
このあたりはよく来ているので大きな心配はしていない。
「取りあえずみんなでサバイバルにはいります。」
元気に伝える。
沢筋に出れば旧官道に出られること、間違いない。
沢に沿って下降開始。
「沢の木や浮き石に注意して」
(沢の古木・流木は、引っ張ったり、抜いたりしてはならない。石や岩のバランスが悪くなり、落石・泥流など大きな災害をもたらすことになる場合が多い。)
「あわてずゆっくり歩いて」
「時間はたっぷりあるから」
女性軍は至って元気である。
歩くこと15分旧官道が確認できた。
もう少しである。
無事登山口の急勾配付近に到着。
残りの道を楽しく歩く。

13:30pm 白髪隧道駐車場に到着。
無事の帰還にみんな満足したようであった。
衣類を着替え車に乗り込む。
「やったね」
私が言う。
「うん、楽しかった。」
「想ったよりいい山だよねー」
彼女たちの言葉である。
「最後にアクシデントがあったからホームページにのせるよ。肖像権の侵害なんて言うなよな」たわいもないことをいいながら帰途につくのであった。

■最後にアクシデント(道に迷ってしまいました。)。地形と現在地が解っていたので心配はありませんでした。
1.登山は、絶えず回りの景色と自分のいる位置を把握することが大切です。
2.ブッシュの多いところでは、目印になるものを必ず持参することが大切だと思いました。
3.特にマイナーな山の場合注意が必要。
4.この山は、鹿や熊達の安住の地として後世まで絶対に残さなければなりません。
5.もう二度と入山しないことを誓って・・・・・